屋久島公認ガイド制度とエコツーリズムの推進
「屋久島公認ガイド」とは屋久島町により公認を受けたガイドのことであり、また日本でも数少ない公的機関によるガイド登録・認定制度の呼称です。
屋久島において特に世界自然遺産登録後、交通アクセスが拡充され自然とのふれあいを求める観光客が増加しました。
それに伴い、従来からの山岳部を案内する登山ガイドに加え、自然や文化に触れることで自然や生態系への理解を深めるエコツアーを行うガイド事業者も活躍するようになってきました。
平成14(2002)年には、観光協会の専門部会にガイド部会が組織され、また関係行政機関及び関連民間事業者等で組織され持続可能な観光と地域振興を目的とする「屋久島町エコツーリズム推進協議会」の屋久島ガイド登録認定制度検討部会において協議が重ねられた結果、屋久島登録ガイド制度を平成18(2006)年から、次に屋久島認定ガイド制度を平成24(2012)年から、そして平成28年度(2016)から新たに屋久島公認ガイド制度が開始されました。
「登録ガイド」制度をベースに「認定ガイド」「屋久島公認ガイド」の計3段階からなり、それぞれ以下の要件を満たすことが必要となります。
登録ガイド(実施主体:屋久島町エコツーリズム推進協議会)
- 屋久島ガイド心得、屋久島ルール等に同意している
- お客様への賠償責任保険に加入している
- 救急法に関する講習を受講している
- (公財)屋久島環境文化財団が実施するガイドセミナー(ガイドの基本的な知識等に関するセミナー)を受講している
- 屋久島町エコツーリズム推進協議会認定ガイド2名からの推薦を受けている
認定ガイド(実施主体:屋久島町エコツーリズム推進協議会)
- 登録ガイドに登録している(登録ガイドの要件は全て備えている)
- 山、川、海、フィールドごとの専門資格を有している(日本山岳ガイド協会、JSCA、JRCA、スクーバインストラクター等)
- 屋久島町において2年以上かつ過去3年間に200日以上のガイド実務実績がある
- 屋久島学試験に合格している(屋久島の気象、植物、生活、文化、歴史に詳しい)
- 屋久島町内で構成するガイド活動団体(事業者組合等)に加入している
- 定期的に健康診断を受けて、自己管理を行っている
- 屋久島町民である(実際に屋久島町に住んでいるので、暮らしの話が聞ける)
- 地域行事に積極的に参加している(地域の様子が聞ける)
屋久島公認ガイド(実施主体:屋久島町)
- 認定ガイドとして認定されている(登録ガイドと認定ガイドの要件を全て備えている)
- 町税に滞納がないこと