レクリエーションの森の設定による緩衝地域の保全と持続可能な利活用

「レクリエーションの森」は林野庁が『国有林野のうち自然景観に優れ、森林浴や自然観察、野外スポーツ等に適したもの等、国民の保健・文化・教育的利用に積極的に供することが適当と認められる国有林野』として選定し整備・活用を推進するエリアのことです。

現在屋久島においてはレクリエーションの森「自然休養林」として白谷雲水峡とヤクスギランドの2つのエリアが設定されており、さらに日本の滝百選に選定された落差88mの大川の滝、千尋の滝、田代ヶ浜も同様にレクリエーションの森「風景林」に指定され、身近に森林浴や自然観察ができる場として広く国民に開放され周辺整備が進んで多くの観光客を集めています。

レクリエーションの森「自然休養林」

  • 屋久島自然休養林(白谷地区)「白谷雲水峡(しらたにうんすいきょう)」
  • 屋久島自然休養林(荒川地区)「ヤクスギランド」

レクリエーションの森「風景林」

  • 大川の滝風景林
  • 千尋の滝風景林
  • 田代ヶ浜風景林

屋久島レクリエーションの森保護管理協議会の活動

これらのエリアの保護管理体制として地元関係機関を構成員とする「屋久島レクリエーションの森保護管理協議会」が結成され以下の業務を担っています。

  • 利用者からの「森林環境整備推進協力金」の収受(白谷雲水峡とヤクスギランド)
  • 歩道等施設の整備、維持管理、施設内の巡視及び清掃、駐車場の整理、環境美化と自然保護に関する普及啓発等

レクリエーションの森設定地域は屋久島・口永良部島ユネスコエコパークにおける「緩衝地域」に含まれるエリアにあたります。また「屋久島レクリエーションの森保護管理協議会」による保護管理体制により、核心地域のバッファーとしての機能を担い、更に環境教育や調査研究活動、エコツーリズムなど自然の保全・持続可能な利活用が行われる地域として、ユネスコエコパークの機能を担う取り組みに該当します。