地理地質

屋久島

屋久島は、九州本島最南端の佐多岬から南南西約60kmの海上に位置する離島である。面積約504km2、周囲約132kmのほぼ円形の島である。島の中央部に九州最高峰の宮之浦岳(1,936m)を主峰として1,700mを超える山岳が7座、1,000mを超える山岳が45以上連座している。

北東から南部にかけての海岸部には海岸段丘が発達し、沖積世の砂礫が堆積している。
山岳部からは、宮之浦川、安房川、永田川などの河川が流れ出し、落差88mの大川の滝、落差60mの千尋滝などを形成している。
このような特徴のため、屋久島は2007(平成19)年に日本の地質百選選定委員会による日本地質百選に認定されている。

口永良部島

口永良部島は、屋久島の西北西約12kmに位置する離島である。
面積約38km2、周囲約50kmで、ひょうたん型の島である。中央部のくびれた部分を境に、西部の古期火山群地域と東部の新期火山群に分かれ、新岳及び古岳(標高657m)は現在も火山活動を続けており、多くの噴気孔や割れ目火口が見られる特異な火山景観となっている。島の周囲の海岸部には海食崖が迫っている。

屋久島・口永良部島の位置図